4.7. 🤔\(\exp(-x)\)\(\mathrm{e}^{-x}\) って

4.7.1. 事前に必要な知識

高校数学だいぶ忘れているマン。

4.7.1.1. 指数関数 (exponential function)

【指数関数で覚えておくべき3つのこと】

★指数関数の定義は \(y=a^x\)
★実数となる \(a\) のことをと呼ぶ
★指数関数では基本的に \(a \neq 1\) かつ \(a > 0\) として考える

https://juken-mikata.net/how-to/mathematics/shisuukansuu.html

\(a\) が定数なのが特徴で、逆に指数が定数となっているもの (\(y=x^a\)) は冪関数(ベキカンスウ)という。

4.7.1.2. 対数

\(y=a^x\)\(x\) を求めようとしたとき、\(a\)何乗 したら \(y\) になるのか、という意味で、数学的には \(x\) を「対数」と呼び、\(\log\) で表す。

\[x = \log_a y\]

指数関数を変形する感じ。

4.7.2. 自然対数

底をネイピア数 \(\exp\) とした対数のこと。

自然数を使った対数ではなく、数学的に自然なこと、らしい。他の対数と区別するため、\(\ln\)で表すことが多い。

4.7.2.1. 極限

数列 \(\{a_{n}\}\) において、項の番号 \(n\) が限りなく大きくなっていくとき、\(a_{n}\) がある一定の値 \(\alpha\) に限りなく近づいていくならば、数列 \(\{a_{n}\}\)\(\alpha\) に収束(しゅうそく)するといい、

\[\lim _{n\to \infty }a_{n}=\alpha\]

または簡単に

\[a_{n}\to \alpha \ (n\to \infty )\]

とかく。また、$ :nbsphinx-math:`alpha`$ をこの数列の極限値(きょくげんち)という。 https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E6%95%B0%E5%AD%A6III/%E6%A5%B5%E9%99%90

4.7.3. ネイピア数

\(\exp\) とか \(\mathrm{e}\) で表すものは ネイピア数 (Napier’s constant) という。\(\pi\) と同じ無限に続く「無理数」であり、多項式で\(0\)を満たすものがないことから「超越数」の1つでもある。(無理数、超越数の話はひとまずおいておく)

またネイピア数は「自然対数の底」と呼ばれる数字で、数学的におもしろい性質をもつ定数である。

4.7.3.1. 定義

\[\mathrm{e} = \lim_{x \to \infty} \left( 1 + \frac{1}{n} \right)^n\]

\((1 + \frac{1}{n})^n\) は大きくなると、 \(\mathrm{e}\) の値に収束することを意味している。

4.7.3.1.1.

なんのこっちゃなので、$ \mathrm{e} = \lim_{x \to `:nbsphinx-math:infty`} \left`( 1 + :nbsphinx-math:frac{1}{n}` \right)^n $ を具体的に当てはめていこう。

※ 説明の参考: https://qiita.com/yaju/items/093854baa667a40f9e04

[1]:
def Exp(n):
    return (1.0 + 1.0 / n) ** n
[2]:
Exp(1)
[2]:
2.0
[3]:
Exp(2)
[3]:
2.25
[4]:
Exp(3)
[4]:
2.37037037037037
[5]:
Exp(12)
[5]:
2.613035290224676
[6]:
Exp(365)
[6]:
2.7145674820219727
[7]:
Exp(3153600)
[7]:
2.718281398200237

と、\(e=2.71828182845904⋯\)に近づくのがわかる。